神戸市で一番高いところは六甲山の頂上。では神戸の、いや兵庫県の建築物で一番高いところはどこでしょう。
それは明石海峡大橋の主塔。その高さは海抜289m。大阪のあべのハルカスの屋上とほぼ同じ高さです。
今回、私は、この主塔のてっぺんに登る見学会「明石海峡大橋ブリッジワールド」に参加してきました。
まずは橋の科学館の2階会議室で見学前の注意点のレクチャーを受けます。誓約書のサインも必須です。
そして見学会では携行できる持ち物に制限があります。持って行けるのはカメラ、スマホ、ペットボトル飲料、貴重品だけです。カメラ、スマホ、ペットボトルは首から掛けるタイプのストラップに取り付けます。ストラップは主催者で個数分、用意してくれるので事前準備は不用ですが、これは落下防止のために必ず取り付ける必要があります。
ヘルメット、作業員用ベスト、ワイヤレスの音声ガイド機器の着用も必須です。
レクチャーの後は、1階の橋の科学館で明石海峡大橋の説明を受けます。
天井に展示されている模型は、実際に風洞実験に使われた模型で、橋の科学館の建物は、この模型の大きさを基準に設計されたとか。ちなみにこの模型を使った実験では、明石海峡大橋は風速80mにも耐えうる構造になっているそうです。
なお、実際に明石海峡大橋に出るとトイレはありませんので、この説明会中にトイレを済ませておきましょう。
いよいよ、明石海峡大橋の一般人立入禁止エリアへ足を踏み入れます。
道路の真下の作業用通路は、下が網状になっていて、海が見えます。そして、向こうは淡路島です。
上を見上げてみましょう。
右側が神戸方面、左側が淡路島方面の道路。その真ん中には隙間があります。そして、この鉄骨のトラス構造の骨組みも見所です。
右側には、小さな通路が見えます。
実は通路ではなく、高圧の送電線が通っており、感電防止のためフタがされているのだとか。
左側にも、細い通路と黒いパイプが見えます。
この黒いパイプは神戸市水道局の送水管。この橋が通るまでは淡路島は離島ゆえに慢性的な水不足に悩まされていましたが、この送水管が通ったことで、水不足が解消されました。
橋は人の往来や物流だけではなく、本州から淡路島へのライフラインでもあります。
歩き続けること、およそ20分。距離にして1km。主塔に到着!
いよいよ、このエレベーターで主塔のてっぺんに上がります。