公開 : 2022/7/31
ポートタワーの山側に南北へ連なる建物は中突堤中央ビル。南館はポートタワーが完成する前の年(1962年)に完成。ここが「中突堤」と呼ばれていた頃の生き証人です。
南館壁面の素焼きのモニュメント。神戸と港に関するレリーフが組み合わされており、よく見ると神戸の姉妹都市ロッテルダム(オランダ)、シアトル(アメリカ)の位置を描いた地図、中央には今から1980年代の神戸港の地図が描かれています。
それでは中へ入ってみますか。
中突堤中央ビルの中に入ってみます。天井や壁のデザインが凝っています。
しかし昼間でも、この寂しさ。これだけの広さなのに営業している店も2〜3店舗しかありません。
ポートタワーはリニューアルされますが、こちらは建て替えられることが決まっており、入居者もほとんどが退去しています。
1階へ降りる階段。
中からでも凝った建物であることがわかります。特に天井の装飾は、ここがかつての神戸の海の玄関だったことを偲ばせてくれます。
外に出てきました。「グルメ横町」というものの、今は喫茶店が1店だけ営業しているだけです。
立て替えは南側(ポートタワー側)だけの予定ですが、一方で一体的な再開発も提起されています。
2023年7月、中突堤中央ビルの南半分が解体されました。
※参考資料 : 中突堤中央ビル (神戸市港湾局、PDFファイル)