とも姐の神戸散歩

妬泉源

公開 : 2022/12/10 , 写真追加 : 2023/2/26

妬湯 妬泉源

有馬温泉には恐ろしい伝説がある温泉があります。その温泉の名はうわなり泉源

字面を見るだけでも、なにやら曰くありげな温泉です。江戸時代のガイドブック『摂津名所図会』(1798年)によると…昔、夫に愛人がいることを知った妻が、その愛人を殺し、自らもこの温泉に身を投げて自殺を図ったそう。その後、この温泉の前に着飾った美女が立つと、自殺した妻が嫉妬して煮えたぎる温泉を噴き出させると伝えられています。後に、この温泉は「妬湯」と名付けられ、温泉に身を投じた妻の怒りを沈めるため「妬神社」が祀られました。

妬湯 妬泉源

妬泉源の近くに美人がいなかったのか(!?)、妬神社の場所にあった泉源は1950年代に枯れてしまいました。そして、神社の脇道沿いに新たな泉源が採掘され、二代目の妬泉源として稼働しています。

妬湯 妬泉源

妬泉源の見所は夜。泉源がライトアップされます。

妬湯 妬泉源

しかも嫉妬の炎をイメージした、おどろおどろしい紫色にライトアップされるんです!!

妬湯 妬泉源

たしか妬泉源は、美女が泉源のそばに建つと嫉妬でお湯が噴き出すのでしたよね。では実験してみましょう。クールビューティの私が立ってみたところ、この通りですよ!(何が!?)

この日は泉源から沸き立つ湯気の向こうには月が見えました。ちなみに温度は93.8℃

妬湯 妬泉源

高台から全景。隣にはテラス席がある小洒落たカフェ、その名も「うわなり珈琲」がありますが、この泉源の由来を知ったらデートでは行きづらいですね。

ちなみに「うわなり」とは本来「嫐」という漢字を書きますが、意味は字の通りです。

妬湯

ところで、気になった方もいると思いますが、さっきから、変な「飛びだし坊や」が目立っとぉやん!そもそも「坊や」っていう顔か?これ。

飛びだし坊やたち

この飛びだし坊やは、アーティスト・小川しゅん一氏の「飛び出し坊やたち」と名付けられた現代アート。有馬温泉の街角のいろんなところで見かけることができ、今や有馬温泉の名物にもなっています。ちなみに2013年から設置されています。

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