学生時代、落語研究会に在席していたこともあり、今も時間があれば新開地の喜楽館に通っています。最近ではコミックなどでも取り上げられ、注目が集まる古典芸能・落語。ここでは私と一緒に落語の世界をお散歩してみませんか?
このページの後半では神戸市内で落語の舞台となった場所をご紹介します。
寄席へ行こう!
神戸落語散歩
- 有馬温泉
- 「有馬小便」…誰もしていない商売で金儲けをしたいと考える男が、近所のご隠居へ相談に行ったところ、有馬温泉で「小便屋」をしてはどうかと勧められるが…
- 六甲山最高峰
- 「延陽伯」…長屋に住む独身男。若くて美しい嫁さんをもらうが、少し難点がある。その難点とは京都の公家に奉公していたことから言葉が丁寧すぎて難解。例えば「西の方を見ていたら風が吹いてきて、目に砂が入った」ことを伝えるだけでも「遥か西方を眺むれば、六つの甲の頂きより怒風、激しゅうして、小砂、眼入す」と言う。「六つの甲の頂き」とは六甲山の山頂のこと。そんな若妻との生活はこのあとどうなるのか…。
- 須磨浦公園、湊川公園付近
- 「須磨の浦風」…ある夏の日、大阪の大金持ちの屋敷に、紀州の殿様が訪れることになった。殿様に暑い夏を涼しく過ごしてもらおうと、屋敷を「冬」に仕立てようと考える。そこで夏でも涼しいという須磨の浦風を取り寄せることになった。電車も車もない時代、数百人を雇って、須磨の浦風を箱に詰めて大阪まで持ち帰ることになったが、帰路の途中、湊川の土手で風を運ぶ人たちが夏バテで動けななくなり…。
- 旧加藤海運株式会社付近
- 「兵庫船」…兵庫加治屋町の港から大阪をめざす船の中で巻き起こるハプニングの数々。旧加藤海運本社がある場所は兵庫区島上町ですが、この建物の向かい側が、その鍛冶屋町にあたる。