公開 : 2022/6/25
天神橋筋商店街は日本で最も長い商店街として知られます。長さは1丁目〜6丁目まで約2.6kmもあるそう。とはいえ、今回はここだけ。厳密には、ここは天神橋筋商店街2丁目商店街です。大きな提灯が大阪天満宮への道案内となっています。
この光景、神戸散歩でも見たことないですか。そうです。新開地商店街でも似たような光景が見られますね。巨大提灯の近くにあるものといえば…
2006年に開館した寄席・天満天神繁昌亭です。関西では数少ない落語の定席(毎日、落語が見られる寄席)。実は繁昌亭がある場所は大阪天満宮の境内なのです。
既に東京や名古屋などには定席があったものの、関西では半世紀以上、定席と呼べる場所がなく、繁昌亭ができるまでは公共施設を借りての落語会が主流でした。
繁昌亭の顔ハメパネル。ちなみに繁昌亭の檜舞台に掛かる「楽」の額は人間国宝・桂米朝師の書。いっぽう神戸新開地喜楽館には六代桂文枝師による「喜」の額が掛かっています。
上方落語の歴史を記した石碑。
繁昌亭の開館は、関西でも毎日落語が見られる場所ができただけではなく、興行主が運営する関東の寄席と違って、落語家主体で寄席が運営されていることも画期的なことです。
ちなみに現在、関西の定席は繁昌亭と、2018年に開館した神戸新開地喜楽館の2か所だけ。毎日ではないものの大阪天王寺には毎月20日間落語が見られる動楽亭(席亭・桂ざこば師)もあります。
※公式サイト:天満天神繁昌亭
※初めて寄席へ行く方に見て欲しい動画:寄席鑑賞マナー動画 (一般社団法人落語協会)