2025年7月頃から廃墟の異人館・旧トーセン邸(1919年・ひょうごの近代住宅100選)の周囲に工事用の仮囲いがされ、「解体されるのでは?」との噂が聞こえてきたことから、9月某日に訪れてみました。
仮囲いは旧トーセン邸だけではなく、海側に広がる空き地をも取り囲んでいました。
工事用車両の出入り口が開いていたので、そこから覗き込んでみました。
足場では作業員の方が何やら作業をしていますが、「解体」というには丁寧な扱いのようにも見えます。本当に取り壊すなら、これだけの空き地であれば足場を組まず、重機がいきなり壊しますよね。
板囲いに標識のようなものを見つけられなかったのですが、後日、「旧トーセン邸の補修工事を行っています」と書かれた貼り紙がされているとの情報をキャッチしました。どうやら保存に向けての工事のようです。
何年先になるのかはわかりませんが、この異人館がリニューアルされるのが楽しみです。
裏側にもしっかりと仮囲いがされています。
よく見ると監視カメラが道路側に向けられてました。
ところで、旧トーセン邸の海側に位置する和風建築「旧山口邸」の敷地が、王子動物園にある国重要文化財の異人館「旧ハンター住宅」の再移築先になることがほぼ確実となったようです。これが実現すると萌黄の館、風見鶏の館、旧ハンター住宅の重要文化財3館が至近距離で「そろい踏み」となります。そしてその背後にリニューアルした旧トーセン邸…近い将来、この辺りが異人館街の目玉になることは間違いないでしょう。