とも姐の神戸散歩

萌黄の館

〜建物編〜

建物 » 1階 » 2階

公開 : 2022/3/6

萌黄の館

風見鶏の館の西側にある異人館・萌黄の館。風見鶏の館(重文・1909年竣工)と同じく国指定の重要文化財ですが、存在感が薄いかも(個人の感想です😓)。

1989年までは白い外壁が特徴的で「白い異人館」と名付けられていましたが、修復工事中に白い塗装の下に萌黄色の塗装が見つかり、工事完了時には竣工当時の萌黄色に復元されました。

萌黄の館

萌黄の館の前には煉瓦造りの門柱があります。これは旧居留地83番地にあったイギリスの商社・ジャーデン・マセドン商会の門柱を移設したもの。1905年頃建立、1978年に移設されました。

萌黄の館

2階バルコニーの窓枠が凝ってます。コロニアル様式の極致と言ってもいいのではないでしょうか。

萌黄の館

裏側へ回ってきました。アメリカンな雰囲気が漂います。
もともとはアメリカ総領事のハンター・シャープの自宅として建てられ、第二次大戦中に館の主は神戸電鉄の社長を歴任した小林秀雄に変わりました。そのため「小林家住宅」の別名があります。

萌黄の館

2本の煙突も特徴的。実は1995年の阪神・淡路大震災で煙突は落下。その後、復元されたものです。

萌黄の館

落下した煙突の1つは裏庭の地面に突き刺さりました。今も震度7の衝撃を伝えるべく、そのまま保存されています。

萌黄の館

裏口。もしかすると住居として使われていた頃は、こちらが表玄関だったのかも。

萌黄の館

庭から裏口を見てみました。

萌黄の館

庭には石灯籠もありました。これはいつ頃からあったものでしょうか。隣は夏みかんの樹。訪れたのは12月なんですが、たわわに実ってます。

萌黄の館

エントランス

萌黄の館

建物に入る前に天井の枠組みにも注目。

風見鶏の館が「重厚」ならば、萌黄の館は「軽快」。それでいて緻密なデザインです。

それでは、中へ入ってみましょう。

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