とも姐の神戸散歩

JR三ノ宮駅

公開 : 2019/12/8 , 写真追加 : 2020/10/11

JR三ノ宮駅

神戸のターミナル・三宮で最も乗降客が多い駅がJR三ノ宮駅

1874年、大阪と神戸間に、日本で2番目の鉄道が開業したと同時に開業。しかし当時の三ノ宮駅は現在の元町駅にありました。ややこしいですね。

なぜなら、三宮の地名は「三宮神社」に由来し、その近くに設置された駅が「さんのみや」駅と名付けられるのは自然な流れです。

JR三ノ宮駅

では、なぜ、三ノ宮駅が今の場所に移ってきたのか…という新たな疑問が生まれます。

1930年代、そごう神戸店(現在の神戸阪急)が小野柄通に移転する計画が持ち上がり、鉄道省三ノ宮駅も現在地に移転しました。1931年のことです。

三ノ宮駅と元町駅の間が短いのも、その影響で、元祖・三ノ宮駅があった場所には元町駅が設置されました。

現在、三宮と呼ばれる地域にはJR、阪急、阪神、市営地下鉄山手線・海岸線、ポートライナーの6駅がありますが、どの駅も三宮町にはありません。

JR三ノ宮駅

「さんのみや」を名乗る駅は現在、6駅、ありますが、JRだけはなぜか「三ノ宮」と、カタカナの「ノ」の字が入ります。諸説があるものの「さんみや」「さんぐう」などの読み間違いを防ぐ目的で、わざと「ノ」の字を入れたという説が有力です。

そんな「三ノ宮駅」は、東京方面で評判がよくない「漢字カタカナ混じり」の駅名の元祖だったりします。

でも、三ノ宮駅にあった「三宮ターミナルホテル」には、ノの字は使われませんでした。

JR三ノ宮駅 JR三ノ宮駅

ところで、何度も改装されているように思われている三ノ宮駅には、開業当時の名残を見つけることができます。この、モダンな柱は、現在地に開業した1931年当時のものだそうです。

三ノ宮駅の柱と言えば、野坂昭如の戦争童話『火垂るの墓』の清太が、のたれ死にした場所でもあります。

※『火垂るの墓』はフィクションです。

JR三ノ宮駅

2020年9月撮影。阪急神戸三宮駅に停車中の阪急電車から見たJR三ノ宮駅。
あまり意識はしないですが、阪急電車はJR三ノ宮駅の駅舎の上を通っていきます。

※公式サイト:JRおでかけネット 三ノ宮駅

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