公開 : 2021/1/24
ポートライナーで神戸空港へ向かう途中、荒野に建つ謎のオブジェが見えてきます。
常々「あれは、なんやろ?」と思っていたのですが、暇に任せて接近を試みました。そもそも、この場所に行けるのでしょうか。
「神戸どうぶつ王国」の脇道を海側へまっすぐ歩くこと6〜7分。川の土手を思わせるようなところに突き当たりました。
階段を上がって左手すぐに、目指す謎のオブジェがありました。舞子公園にある夢レンズに似ていますが、どこか違います。
さらに近づいて見ました。謎のオブジェの周りを見回してみましたが、これが何なのか、それを示す物は見つかりませんでした。
これはヤドカリでしょうか?
後日、調べてみると、このオブジェは彫刻家・西巻一彦氏による「宿借り(子は鎹)」という石彫作品であることがわかりました。
ところで、この空き地、遊歩道らしきものがありますが、どこまで続いているのでしょうか。せっかくなので西へ向かってみましょう。
この空き地、中央区役所が発行している地図によると「ポートアイランド第2期西緑地」という名前があるそうです。
看板でソーシャルディスタンスを呼びかけていますが、ここで人とすれ違うことはありませんでした。海の向こうに見えるのは神戸空港です。
ちなみにこの道は、ポートアイランドの南岸に沿って続いています。歩いて行くと正面に明石海峡大橋が見えてきました。
いつの間にか、ポートアイランドの西岸に来ましたが、ここで行き止まり。向こうにも道は続いていますが、フェンスで仕切られ、向こうへ行くことはできませんでした。
ところで「宿借り(子は鎹)」からここまで、Google Mapで距離を測ってみると、なんと1.8kmも歩いていたことがわかりました。我ながら、そんなに歩いてきたのか!そして、元の場所に戻るには、さらに同じ距離を歩かなければなりません…
なお、このポートアイランド第2期西緑地。誰とも、すれ違うこともないどころか、トイレも自販機もありません。あるのは「宿借り(子は鎹)」だけです。都会の中の秘境といってもいいでしょう。
でも、ここから海へ目を向けると神戸港の灯台を間近にみることができました。