2021年6月19日、ポートライナーの京コンピュータ前駅の駅名が計算科学センター駅に変わりました。
副駅名も含めると「計算科学センター(神戸どうぶつ王国・「富岳」前)」駅。日本が世界に誇るスパコン「富岳」の最寄り駅です。
→定点観測:旧駅名時代のコンコース
この駅から見るガントリークレーンは荒野に立つキリンの群れを見るかのような迫力があります。手前は待機中のポートライナー。
駅名標。副駅名をいれると、なにかと情報が多い駅名ですね。
京コンピュータ前駅のページでも書きましたが、英訳駅名について、「計算科学センター」が「Keisan Kagaku Center」なのは百歩譲るとして、副駅名の神戸どうぶつ王国が「Kobe Animal Kingdom」なのに、それに続く「富岳前」が「Fugaku Mae」になるのはいかがなものかと…外国人には意味不明な「Mae」はなくてもいいのでは…と思わずにはいられません。
ちなみにこの駅は10年前まで「ポートアイランド南」という駅名でした。今回で3回目の駅名変更です。
→定点観測:旧駅名時代の駅名標
駅舎を山側から見てみました。
駅名変更で「富岳」を使わなかった(副駅名にした)理由として、開発競争が激しいスパコンは世代交代の期間が短く(駅名として)望ましくないと判断したことによるそうです。
→定点観測:旧駅名時代の駅舎
駅前の神戸大学先端融合研究環統合研究拠点ビルの窓ガラスに映るポートライナー。
「富岳」前とはいうものの、駅前にあるのはこのビルと神戸どうぶつ王国なのです。
計算科学センター駅のお尻?
2021年8月、駅前の空き地にひまわり畑が出現しました。
この広場は「佐用町連携記念ひまわり広場」と名付けられ、神戸市と兵庫県佐用町の連携協定を記念して、佐用町から分けられたひまわりの種をまき、花を咲かせたものだそう。
ちなみに佐用町は神戸と同じ兵庫県とはいえ、西の端、岡山県と接する町でひまわりの種から油を採るため50万本以上のひまわりが栽培されているそうです。
2021年8月現在、駅名は変わったのに「富岳」がある理研計算科学センター前の交差点の名前は「京コンピュータ」が残ったままでした。
スーパーコンピュータ「京」が運用を終えたのは2019年8月のこと。いつまで「京」が残り続けるのでしょうか。