日本一短い国道・国道174号線沿いにある巨大なレトロ建築。デザイン・クリエイティブセンター神戸です。
夜のデザイン・クリエイティブセンター神戸。
愛称は「KIITO」。デザイン・クリエイティブセンター神戸は2棟の生糸検査所として使われていた建物で構成されています。
玄関の上部には蚕をあしらった装飾がされています。
正面玄関は国道174号に面する旧神戸市立生糸検査所(デザイン・クリエイティブセンター神戸旧館)にあります。
1927年竣工。当時、日本の生糸の輸出の3割を神戸港が占めていたこともあり、神戸税関の真向かいに建てられました。
向かいの神戸税関本関の窓ガラスに映る旧神戸市立生糸検査所。
1931年には生糸検査は国営事業となり、神戸市立生糸検査所は農林省に移管されました。
その翌年の1932年には旧神戸市立生糸検査所の東隣に国立生糸検査所(デザイン・クリエイティブセンター神戸新館)も建てられました。いかに神戸港が生糸輸出の拠点であったかがうかがい知れます。
ヨーロッパで撮った写真と言っても通用しそうな、堂々たるゴシック風な建物です。
設計は海外移住と文化の交流センター(旧国立移民収容所)などを手がけた置塩章によるものです。
2007年頃には所有していた農林水産省の外郭団体が、これらの建物を売却する方針が示されます。
翌年、神戸市はユネスコ創造都市ネットワークのデザイン都市に認定され、その拠点として旧神戸生糸検査所を活用する計画が持ち上がり、市が土地建物を購入。2012年にデザイン・クリエイティブセンター神戸としてオープンしました。
では、中に入ってみましょう!
※公式サイト:デザイン・クリエイティブセンター神戸