ケーブルカーは六甲山上駅に到着しました。標高は737.5m。でもまだ神戸市灘区です。
改札を抜けるとレトロな空間が目の前に広がります。
それもそのはずで、六甲ケーブルが開通した1932年に建てられた駅舎が今も現役で使われており、まるでタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。(指が掛かっているのは気にしない)
玄関口の丸窓と手洗い場(?)かな。これぞ昭和モダンですね。
この駅は経済産業省指定近代化産業遺産、近畿の駅百選、神戸歴史遺産に指定されています。
グルームの胸像。
グルームさん(1846〜1918)は、六甲山の父とも言われるイギリス人。1903年、日本最初のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」を創設。ここを拠点に、六甲山の観光開発、そして景観保護に尽力したそう。現在の六甲山の基礎を築いたすごいお方なのです。
階段の踊り場から。手すりがまたレトロティック。
2階には六甲ケーブルを運営する六甲山観光株式会社の事務所があり、そして屋上展望台「天覧台」へ行くことができます。
さて、ここまで、モダンな駅の中をお見せしましたが、この建物を外から眺めてみましょう。これぞ「阪神間モダニズム」を表現している近代建築ビルヂングです。
※公式サイト:六甲ケーブル