公開 : 2019/2/3 , 写真追加 : 2021/3/13
下層階は明治時代(1904年)に建設された庁舎。上層階は平成時代(1991年)に増築され、独特の雰囲気を醸し出しています。
子供の頃、この建物を見て「変な建物!」と思っていましたが、今となっては、無機質なガラス張りのビルが空に溶け込み、明治時代の外壁を引き立たせています。神戸におけるファサード保存の元祖ではないでしょうか。
この重厚感のあるレンガ造りの建物は、旧小寺家厩舎(1910年竣工)、海岸ビルヂング(1911年竣工)、シップ神戸海岸ビル(1918年竣工)を手がけた河合浩蔵による設計です。
今でもカメラで全景を入れて撮影するのは難しいほどの巨大な建物が明治時代に建てられていたのですから、その歴史と規模に圧倒されます。
その一方で窓枠周りのタイルの細かな配置は思わず見入ってしまいます。
裁判所は、何らかの裁判がある日は自由に出入りはできますが、庁舎内の写真は撮れません。
撮影のチャンスがあるとすれば、毎年2月に「神戸裁判デー」と称して、模擬裁判など司法を身近に感じてもらうイベントが開催されています。そのときに撮るという手もありますが、このイベントも平日開催だったりします。
※公式サイト:神戸地方裁判所・神戸家庭裁判所