公開 : 2020/11/21
神戸を代表する仏閣・須磨寺。
境内はとにかく広く、仏教に興味がなくても、風光明媚な場所もあれば、ユニークな仏様もおり、歴史散歩、文学散歩も楽しめる「テーマパーク」的な空間としても楽しめます。なんといっても拝観料無料がうれしいです。
では、阿形像、吽形像が睨みをきかせている仁王門をくぐってみましょう。
仁王門を入って右手に千手観音がいらっしゃいます。阪神・淡路大震災犠牲者の追悼を目的として1997年、全日本仏教会が建立したそう。
本殿前の階段。
両脇にモミジが植えられているので、秋に訪れると見事な紅葉が見られることでしょう。
本堂
須磨寺は886年に開創していますが、本堂は火災や天災により幾度となく再建されているとのこと。現存する本堂は1602年に豊臣秀頼が再建したものだそう。
三重塔と出世稲荷神社
稲荷神社は平清盛が建立したと伝えられ、その後、清盛が武家として出世したことから「出世稲荷」の名前がつけられたとか。将来、大物になりたい人はお参りしてみてはいかがでしょうか。でも「おごる平家は久しからず」とも言いますので、おごり高ぶることがないように。
三重塔
1596年の慶長伏見地震で一度倒壊したものの、1984年、須磨寺開創千百年、平敦盛800年忌を記念して再建されたそう。塔の敷地内には四国八十八か所の砂が集められ、その砂をガラス越しに踏んで須磨寺にいながら、四国八十八か所をお詣りできます。
櫻寿院(1934年竣工)
明治時代、正岡子規が須磨で結核治療の療養をしていた縁から、正岡子規の三十三回忌に、弟子の青木月斗により建立。正岡子規の句碑もあるそうですが、写真には与謝蕪村の「笛の音に波もよりくる須磨の秋」の句碑が写っています。