神港ビルヂングは1939年に「"K"LINE」の愛称で知られる大手海運会社・川崎汽船の本社ビルとして建てられ、現在も同社の「本店」が入居しています。設計は木下益次郎。
海岸通の近代建築ビルの中では地味ですが、よくみるとオシャレさんです。その一つが南側角地の頂上のアールデコ風な塔屋。
神港ビルヂングの高さは戦前の高さ制限ギリギリの約100尺(約31m)、この塔屋を合わせると37mの高さになります。周囲のビルが目立つため、塔屋をつけて背伸びをした感じですね。
その塔屋の真下の角。
南北の奥行きがおよそ75mもあるのも、このビルの特徴。この通りは晴れの日でも曇りの日でも「絵」になりますね。
そのため、ビルの至る所に「玄関」があるのが面白いです。そして、玄関の上には必ず「神港ビルヂング SHINKO BUILDING」の文字が表示されています。
Google Earthで神港ビルヂングを見ると、2つの中庭があり、漢字の「日」のように見えます。
謎のオブジェの向こうに見える神港ビルヂング。
ちなみにこのオブジェは彫刻家・山口克昭の作品「おしくらまんじゅう」。旧神戸居留地十五番館の西側にあります。
国道2号線側から。道路を挟んでお隣のチャータードビルとのツーショット。
そして、この道をまっすぐ歩くと左手に旧神戸居留地十五番館、右手に神戸市立博物館が見えてきます。