(居留地9番)
公開 : 2019/1/13 , 写真追加 : 2022/6/12
海岸通では商船三井ビルディングなどと比べると外観が地味なチャータードビル。1938年、イギリスのチャータード銀行神戸支店として建てられました。
イギリスの銀行として建てられましたが、設計はアメリカ出身の建築家ジェイ・ヒル・モーガン。
地味とはいうものの、正面の柱はギリシャ神殿の建築様式の一つイオニア式の柱が施されています。写真のように斜めからみると、ギリシャ神殿をイメージできるでしょう。
さらにライトアップはこれらの柱を重点的に照らすため、昼間よりは夜に鑑賞する方が個人的にはお勧めです。
さらに個人的には、このような装飾品がお気に入り。
部分的にツタが絡まっていますが、それがさらにレトロ感を演出してくれます。
外側もギリシャ神殿風の柱が目を引きますが、外壁の細かな装飾は「いい仕事」と言いたくなるほど精巧です。
「チャータードビル」の表札のゴシック体にもちょっとした時代を感じます。
ビルの裏側。竣工当時はなかったメーターや、それにつながる配管。エアコンの室外機も、いい感じに風景に溶け込んでいます。
裏側から西を望みます。正面は正面には見えるのは1939年竣工の神港ビルヂング(旧川崎汽船本社)。
チャータードビルの向かい側から国道2号線を西方向に見ています。
写真右からチャータードビル、神港ビルヂング、少し離れて商船三井ビルディング、シップ神戸海岸ビル、写真左下には小さく神戸メリケビルが見えます。
余談ですが、2018年12月からTwitterで神戸市、静岡県、宮崎市の公式アカウント同士で「お国自慢しりとり」が始まりました。しりとりでご当地のお国自慢をしようという楽しい試みです。
2019年1月、神戸市は静岡県の「プラモデル出荷額日本一」に続く「ち」があたり、私が提案した「チャータードビル」が採用されました。