海岸通を代表する近代建築。大正時代の1922年に「大阪商船神戸支店」としてオープン。現在までその当時の姿を残します。
今でも重厚感があることから、完成当時は超高層ビルのような扱いだったに違いありません。
大正時代に建てられた建物で、今も現役のオフィスビルとして活用されているのは、今や、日本でこのビルだけと言われています。
こんな大きな建物なのに空襲や阪神・淡路大震災もくぐり抜けているのですから、ビル自体に圧倒的なパワーを感じます。
ちなみに、このビルを中心とした海岸通のビル群が神戸っ子の学習帳「神戸ノート」の表紙候補にもなったことがあるそうです。ただし、写真撮影後、このビルの真ん中に製本テープがくることがわかり、ボツとなりました。
外壁に付けられた飾り・テラコッタ。実はこの商船三井ビルディングが日本で最初に取り入れたそうです。
このビルの玄関は、国道側ではなく、山側にあります。
玄関を入ると正面にエレベーターがありますが、左側には今も現役の手動式エレベーターがあります。
横から見ても、風格がありますね。
2021年1月撮影
正面から撮ると、隣のシップ神戸海岸ビルが映り込むため、あおり加工(遠近感補正)をしてみました。
シップ神戸海岸ビルとの間の道。夜はよく一眼レフカメラを持った人たちがこの道で撮影をしています。
意外に撮る人が少ない、南側からの写真。
メリケンパーク(神戸港震災メモリアルパーク)から。背景の高層ビルは三井住友銀行神戸営業部(旧太陽神戸銀行本店)ビル、さらにその後ろのビルは神戸朝日ビル。こちらは低層階が旧神戸証券取引所(1934年竣工・渡辺節設計)の建物が復元されています。