とも姐の神戸散歩

阪急電鉄神戸市内線高架橋

公開 : 2020/2/15 , 写真追加 : 2022/1/23

原田拱渠 (原田拱橋)

阪急王子公園駅の西側の高架は、市街地では珍しくアーチ型になっているのが特徴的。2020年には「阪急電鉄神戸市内線高架橋」(阿部美樹志設計・1936年竣工)として土木学会の選奨土木遺産に選定されました。

阪急王子公園駅と原田拱渠 (原田拱橋)

王子公園駅西口を下りると最初に出迎えるのが原田拱渠こうきょ、または原田拱橋こうきょう。阪急電車が三宮へ乗り入れた1936年に作られました。

原田拱渠 (原田拱橋)

原田拱渠が作られる前、阪急電鉄は三宮まで乗り入れておらず、神戸側の終着駅は現在の中央区坂口通にあった「神戸駅」でした。

原田拱渠 (原田拱橋)

当時、阪急電鉄は三宮までの延伸を神戸市に要望していましたが、神戸市は地下路線での乗り入れであれば許可するとのスタンスを取っていました。その理由として、新たな高架ができることにより市街地が南北に分断されることを懸念していたそうです。

原田拱渠 (原田拱橋)

1934年、ライバルの阪神電鉄は神戸市の要望を受け入れて地下路線で三宮へ乗り入れます。

三宮乗り入れに後れを取った阪急は高架の一部をアーチ型にして、アーチの下に幹線道路を通すことで、高架化に難色を示していた神戸市を納得させました。このような経緯で生まれたのが原田拱渠です。

原田拱渠 (原田拱橋)

阪急電鉄神戸市内線高架橋では最大のアーチ。アーチの差し渡し径はおよそ30mもあります。

原田拱渠 (原田拱橋)

近代建築ツウの人はここを鑑賞するそうですね。ポイントは高架の上部。西洋のお城を思わせるような腰壁、そしてそれを支える装飾。大きなアーチに細かな装飾は見飽きません。

もう一つ気になるのは、手前のアーチ部分にあるズレと、そして基礎部分の斜面。これらは開通の時からあったものでしょうか?

原田拱渠 (原田拱橋)

1969年までは、道路を走る神戸市電と、高架を走る阪急電車の立体交差を楽しめたそうです。

原田拱渠 (原田拱橋)

当時の雰囲気を感じてもらおうと、市バスと阪急電車の立体交差を…ちょっとタイミングがズレました。

原田拱渠 (原田拱橋)

原田拱渠から西へ歩いてみました。普通の高架下になります。ここは建材会社の倉庫のようですが、タイル張りの壁が見事です。

原田拱渠 (原田拱橋)

振り返ってみました。遠くに原田拱渠が見えますが、今もレトロな雰囲気があります。

灘拱橋

もう一つのアーチ橋「灘拱橋」です。

灘駅前拱橋

土木学会選奨土木遺産に選定された「阪急電鉄神戸市内線高架橋」の最も西にあるアーチ橋「灘駅前拱橋」。

この「斜め」に貫かれているのが何とも言えず美しく、面白いです。原田拱橋、灘拱橋よりも「斜めってる」のではないでしょうか。

灘駅前拱橋

海側から灘駅前拱橋をくぐってみましょう。

ちなみに「灘駅前」というだけあって、JR灘駅から山側へ徒歩3分ぐらいのところにあります。

灘駅前拱橋

歩行者用のアーチもあります。いかにもアーチ橋という石組みが美しいです。

灘駅前拱橋

高架の山側へは横断歩道がないため、その場合は、否応なく歩道橋に登る必要がありますす。

灘駅前拱橋

城内しろのうち歩道橋。阪急電車を見るにはいいロケーションかも。

※参考サイト;土木学会選奨土木遺産 阪急電鉄神戸市内線高架橋

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