校舎に1歩、足を踏み入れると「初めてなのに懐かしい」。デジャビュが包み込みます。
「油引き」の香りがする廊下…神戸の学校は基本的に廊下も教室も土足が当たり前。これには神戸市外から転校してきた子は驚くそうです。小学校の思い出で靴箱にラブレターとかイタズラとかはあり得ません。そもそも靴箱がありません(最近建てられた校舎は土足厳禁らしいですが…)。
板張りの階段は踏みしめるたびに心地よい音。教室も覗いてみますか。
鉄人28号とチコちゃんがいる部屋。実はここ、2019年に訪問したときに震災前の長田区のジオラマが展示されていた部屋でした。
二葉小学校の校歌が飾られています。もともとは音楽室だったのでしょうか。作詞は神戸出身の詩人・竹中郁(1904〜1982)です。
さらに別の教室には源平合戦の一ノ谷の戦いのジオラマがありました。思わず、じっくり見入ってしまいました。
図書室。片隅に無造作に置かれた柱時計。壊れているのかと思いきや、しっかりと正確な時間を刻んでいました。
3階にある「神戸アーカイブ写真館」。
月ごとに神戸市内各地の写真をテーマごとに展示している教室。校舎内で地域外の人も自由に出入りできる教室の一つです。
屋上へ続く階段。
窓の向こうに路地裏が見えます。さらにその向こうには新長田の再開発ビル・アスタくにづかが見えます。
再開発ビルが見えていると言うことは1995年の阪神・淡路大震災当時は、窓から焼け野原が見えていたことでしょう。
3階の講堂。入学式や卒業式で多くの生徒がここを通り抜けていったことでしょう。
ところで、2022年現在、神戸市内には昭和初期に建てられた小学校校舎が、このふたば学舎を含めて3か所あります。
あの“滝クリ”も通った旧北野小学校。現在は「北野工房のまち」として観光拠点として活用されています(1931年竣工)。
もう1か所は、現在も小学校校舎として活用されている春日野小学校。今回のふたば学舎訪問で、全てをコンプリートしました!
※公式サイト:ふたば学舎