とも姐の神戸散歩

建物の中をお散歩

海外移住と文化の交流センター

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公開 : 2020/11/3

海外移住と文化の交流センター

いよいよ昭和レトロな海外移住と文化の交流センターの中に入ります。中では日本の移民の歴史や現在の外国人との異文化交流など、とにかく興味深い展示が盛りだくさんです。そして入館無料なのも嬉しいです。

この写真は日本から南米へ移民した人が使用した農具類の展示室。多くの先人たちが、これらの道具を用いて未開のアマゾンを開墾していきました。

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建物編でも紹介していますが、歴史のある建物だけに、移住関連の施設以外にも活用され、その歴史についても写真などで紹介されています。

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建物のセンターにある螺旋階段。

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建物内はリノベーションされているとはいえ、ところどころ、建築当時の雰囲気を留めています。

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上から螺旋階段の下を覗き込んでみると、大きな口を開けた謎の物体が…。

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螺旋階段の下にあったのは巨大なアメジスト(紫水晶)の原石。ブラジル日本都道府県人会連合会から贈られたそうです。

この団体名からもわかるとおり、神戸は日本における南米移民の拠点となり、日本全国から移民希望者がここに集められ、出航するまでの1週間から10日間、手続きや研修などで、ここに滞在しました。

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政府の移民政策は明治時代から始まり、日本最初の移住者781人を乗せた船が神戸港から出港。1971年に移住センターが閉鎖されるまで、なんと25万人もの人が神戸から南米へ旅立ったそうです。

この写真は南米移住希望者が滞在中に寝泊まりした部屋を復元したもの。まるで病院ですね。

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部屋の片隅には実際に寝ることができる体験ベッドがありました。
そして、下はその体験ベッドから見た光景です。寝心地は…正直言って、よくないですね。

ところで、第1回芥川賞を受賞した石川達三の小説『蒼氓そうほう』は、貧しい農民たちが夢を抱いてブラジルへ移民するルポルタージュ的な作品で、ここが物語の前半の舞台となっています。もちろん、この作品に関する展示もありました。

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在日外国人たちが異文化交流の場として活用しているフロア。フロア中央部はギャラリースペースがあり、私が訪れた日は世界各国の子供たちが描いた絵などが展示されていました。

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イベントがない日は、この部屋で、日本で言う「ケンケンパー」のような遊びをしているのでしょうか。

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階段の踊り場から北側を望む。かつては北側にも建物があったようでが、今は駐車場となり、壁だけが残されています。シュールな空間です。

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コーヒーの鉢植え。神戸は日本で初めてコーヒー文化が花咲いたところでもあります。
元町商店街には今も日本最古のカフェ「放香堂」が営業中です。

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アマゾンに棲むワニの剥製(?)。迫力があります。

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玄関上部。
建物内はかなり広いので、端から端までじっくり鑑賞するには1時間以上は必要かも。場所は大丸などがある鯉川筋を山側へまっすぐ歩くと、その突き当たりにあります。

その鯉川筋には元町駅交番がありますが、実はブラジル移民とちょっぴり関係があるのです。帰りにブラッと立ち寄ってみましょう。

※公式サイト:海外移住と文化の交流センター

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