公開 : 2020/1/12
ガイドブックに載っているカフェは日本中にたくさんありますが、中学校の歴史の教科書に載っているカフェは日本中で「放香堂加琲」だけでしょう。
神戸は国際貿易港だけあって、神戸から全国に広がった外国文化が数多くあります。
そのひとつがコーヒー。今やカフェめぐりが大流行ですが、日本最初のカフェが、元町商店街にある「放香堂加琲」なのです。
開業は1878年。当時はインド産コーヒーを石臼でひいて出していたようです。
現在もインド産のコーヒー豆を石臼でひいたコーヒーを「麟太郎」の名前で出しています。
「麟太郎」とは、神戸港の発展を見抜いた勝海舟の通称名にちなむもので、まさに神戸開港と文明開化の香りを感じさせてくれる1杯です。
ちなみに放香堂は、もともとお茶屋さんでした。今もカフェの隣でお茶を売っていますし、また放香堂加琲でも紅茶を飲むこともできます。
※公式サイト:放香堂珈琲