イカリのマークが渋い!
垂水廉売市場は現在の垂水駅前に広がる商店街のルーツで、1934年に創業。「廉売」の名が示す通り、新鮮な魚介類、農作物などが安く販売され、大変賑わったそうです。
そんな歴史ある垂水廉売市場ですが、垂水駅前の再開発にともない2022年に取り壊されることが決まっています。2021年現在も営業している店は十数店のみで、市場の中のほとんどが空き店舗です。
賑やかな商店街から一歩踏み込むと…時代に取り残されたようなレトロな雰囲気。さらに奥へ入ってみましょう。
シャッター通りですが、ぼろぼろのアーケードの隙間から差し込む太陽の光が幻想的に見えます。
廉売市場は線ではなく面で広がっており、ちょっとした迷路のようです。
休憩コーナー。
左の掲示板の貼り紙「便所」「トイレ」「←トイレ」と、トイレのダメだしが、私のツボに入りました。右の扉を開けると小さな稲荷神社がありました。
今にも朽ち果てそうな廃墟。
ここでは女子大生っぽいグループもスマホで写真を撮ってました。取り壊される事が決まっているだけに、気軽に入れる廃墟(準廃墟)として、一部では知られています。
動画でも撮ってみました。
垂水銀座側のゲートですが、ここは不審火で火事になったらしく、今もそのまま遺されています。燃え残った縦書きの「TARUMI MARKET」の看板が痛々しく見えます。
火事になった場所は自転車置き場に整地されましたが、ところどころ当時のまま遺されており、例えば、電源が切られ、開けっ放しの自動ドアなどが残されていました。まさに現代の遺跡です。
垂水商店街側の垂水廉売市場のゲート。
[2023年7月撮影]
2023年の夏の日、ブラッと垂水廉売市場跡を訪れてみました。すっかり更地になっています。
レバンテ垂水から、廉売市場跡を眺めてみました。ここに市場があった痕跡は何もありません。
垂水中央東地区再開発計画によると2025年3月を目処に、この廉売市場には30階建ての高層マンションが建つ予定です。
取り壊される直前、2021年12月の垂水廉売市場の様子はこちらへ