とも姐の神戸散歩

垂水廉売市場

公開 : 2021/5/16 , 写真追加 : 2023/9/10

2021年5月 » 2022年12月

垂水廉売市場

イカリのマークが渋い!

垂水廉売市場は現在の垂水駅前に広がる商店街のルーツで、1934年に創業。「廉売」の名が示す通り、新鮮な魚介類、農作物などが安く販売され、大変賑わったそうです。

垂水廉売市場

そんな歴史ある垂水廉売市場ですが、垂水駅前の再開発にともない2022年に取り壊されることが決まっています。2021年現在も営業している店は十数店のみで、市場の中のほとんどが空き店舗です。

垂水廉売市場

賑やかな商店街から一歩踏み込むと…時代に取り残されたようなレトロな雰囲気。さらに奥へ入ってみましょう。

垂水廉売市場

シャッター通りですが、ぼろぼろのアーケードの隙間から差し込む太陽の光が幻想的に見えます。

垂水廉売市場

廉売市場は線ではなく面で広がっており、ちょっとした迷路のようです。

垂水廉売市場

休憩コーナー。
左の掲示板の貼り紙「便所」「トイレ」「←トイレ」と、トイレのダメだしが、私のツボに入りました。右の扉を開けると小さな稲荷神社がありました。

垂水廉売市場 垂水廉売市場

今にも朽ち果てそうな廃墟。
ここでは女子大生っぽいグループもスマホで写真を撮ってました。取り壊される事が決まっているだけに、気軽に入れる廃墟(準廃墟)として、一部では知られています。

動画でも撮ってみました。

垂水廉売市場

垂水銀座側のゲートですが、ここは不審火で火事になったらしく、今もそのまま遺されています。燃え残った縦書きの「TARUMI MARKET」の看板が痛々しく見えます。

垂水廉売市場

火事になった場所は自転車置き場に整地されましたが、ところどころ当時のまま遺されており、例えば、電源が切られ、開けっ放しの自動ドアなどが残されていました。まさに現代の遺跡です。

垂水廉売市場

垂水商店街側の垂水廉売市場のゲート。

垂水廉売市場跡

[2023年7月撮影]
2023年の夏の日、ブラッと垂水廉売市場跡を訪れてみました。すっかり更地になっています。

垂水廉売市場跡

レバンテ垂水から、廉売市場跡を眺めてみました。ここに市場があった痕跡は何もありません。

垂水中央東地区再開発計画によると2025年3月を目処に、この廉売市場には30階建ての高層マンションが建つ予定です。

取り壊される直前、2021年12月の垂水廉売市場の様子はこちらへ

※関連リンク:「垂水中央東地区第一種市街地再開発事業」都市計画決定のお知らせ (野村不動産グループ)

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