とも姐の神戸散歩

六宮神社

公開 : 2020/5/30 , 記述修正 : 2025/3/9

六宮神社

一宮から五宮の神社を詣でて、いよいよ六宮神社へ…行きたいところですが、現在、六宮神社は存在しません。「六宮神社合祀ごうし」とあるとおり、別の神社内に合祀されています。その神社とは「八宮神社」。

六宮神社は、もともと今の大倉山公園南側にありました。

では、なぜ六宮神社が八宮神社と合祀されるようになったのか、神社の資料では小学校建設に伴い六宮が立ち退きになり八宮に合祀されたとされていますが、古地図などを調べると、どうやら違うようです。

理由はわからないものの、1868(明治元)年には、すでに六宮神社は現在の兵庫県弁護士会館(神戸地裁の東側)にあった八宮神社に合祀されており、1909年、八宮神社付近に当時の神戸市役所が建設されることに伴い、八宮神社に合祀されたまま、現在地に移転となったようです。

六宮神社の祭神は天津彦根命アマツヒコネノミコト。天照大神の三男です。八宮神社の祭神は熊野杼樟日命クマノクシビノミコト。天照大神の五男とされる神様。つまり、六宮神社の神様は弟の神社に祀られているわけですね。

参拝者にしてみれば、1か所で六宮神社と八宮神社の2つの神社を詣でることができるので1か所で2つの神社の御利益が授かります。

※参考サイト:「八宮神社と六宮神社の変遷について知りたい」(国立国会図書館レファレンス協同データベース)

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