とも姐の神戸散歩

大楠公像

公開 : 2021/11/21

大楠公像

湊川公園の入口に建つ「大楠公像」(1935年建立)。
歴史好きな方にとって湊川と言えば「湊川の戦い」でしょう。

1336年、南北朝時代の混乱期、九州から京都を目指していた足利尊氏らの軍勢と、後醍醐天皇方の新田義貞、楠木正成らの軍勢が、この地で激突。結果として楠木正成らは負け、敗戦の責任をとって弟の楠木正季と差し違えて絶命したとのこと。

※ちなみに新田義貞は敗走しました。そのエピソードは処女塚古墳のページの後半でちょこっと触れています。

大楠公像

しかし、楠木正成は、この地で命を絶ったとはいえ、なぜ、戦で負けた武将が「大楠公」と言われるほど讃えられているのでしょうか?

それには理由があります。楠木正成が注目を浴びるのは明治以降のことです。武家政治を終わらせた明治政府は国民に天皇への忠誠心を高めるため、天皇に忠実だった楠木正成をイメージキャラクターに仕立てました。

大楠公像

その例として1872年、明治天皇の命令により楠木正成を祀る湊川神社が創建され、第二次世界大戦中には紙幣にも登場しました。つまりプロパガンダに利用されたわけですね。

大楠公像

ちなみに楠木正成を祀る湊川神社は、ここから東へ600mほどのところにあり、電車を利用する場合、最寄り駅は神戸電鉄湊川駅や地下鉄湊川公園駅ではなく、地下鉄大倉山駅が最寄り駅になります。遠方からの参拝の際は要注意です。

もし湊川駅や湊川公園駅で降りてしまった場合は、湊川公園の南側に立つ大楠公像を見て、いにしえの合戦に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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