前回(2023年)も神戸モダン建築祭で訪れていますが、今回(2024年)は見学時間終了直前に滑り込むようにやってきました。私の一推しレトロビル・新港貿易会館(1930年竣工)。今回は、これまで訪れてこなかった東階段を探検します。
4年前に当サイトで新港貿易会館をご案内したときに、実は地下があることにも触れたのですが、東階段には、その地下への階段があるのです。
この丸窓は地下へ続く階段の壁面にあります。
そして地下へ下りようとしたら「開かずの地下室」となっていました。「地下室は です」という虫食い問題みたいな札からして、あまり使われていないようです。ここはそっとしておきますか。
仕方ないので、階段を上がりながら、廊下なんかも見てみました。天井に張り巡らされたパイプ、そして昔の学校の教室のような看板。近未来的であり、レトロティックな空間です。
給湯室!タイル張りの流し台に円い窓。このビルができた当初は「モダンガール」さんたちが休憩がてら、ここで雑談に花を咲かせていたかと思うと、初めてなのに懐かしさを感じます。
東階段を上がっていきましょう。
東階段の4階・最上階に上がってきました。窓の向こうは大正時代後期に建てられた三井倉庫新港トランクルーム(1926年竣工)。
そしてエントランスに戻ってきました。玄関のレトロ感にスリスリしたくなりますね(やりません)。
見学時間終了となりました。11月21日17時の新港貿易会館。いつ見ても、このフォルムに惚れてしまいます。