公開 : 2019/12/7 , 写真追加 : 2021/2/7
ハーバーランド高浜岸壁の南に建つこの塔は旧神戸港信号所という建物です。灯台ではありません。
1922年に新港第4突堤に建てられ、1937年には東隣の第5突堤に移設、信号所としての役割を終えた1992年に現在地に移設されました。つまり大正・昭和・平成と神戸港を渡り歩いた建物なのです。
高さは46.3mもあり、意外に高いです。建築当初は写真のような旗・国際信号旗が掲揚され、神戸港を出入りする船に向けて港の情報を伝えていました。
ちなみに現在、掲げられている旗は写真右側が上から「K」「O」「B」「E」。左側が「U」「W」を意味します。
「K」「O」「B」「E」は説明不要ですが、「U」「W」の旗は「UW旗」といい、港を航行する船に向けて「安全航行を祈る」というメッセージを伝えています。これは世界共通の旗印です。
写真中央は、かつてのふるさと新港第4突堤にかかる神戸大橋と、左側は川崎重工神戸造船所。
2020年6月撮影
高浜岸壁から見た旧神戸港信号所。対岸には川崎重工業神戸造船所で建造中の潜水艦が顔を覗かせています。
夜はライトアップされています。
2020年12月撮影
神戸大橋と旧神戸港信号所と満月