1階から重厚な階段を上がっていきます。
今は倉庫として使われていますが、今のポートターミナルの前身となる客船ターミナルであり、ここには鉄道駅もありました。かつてはここにヨーロッパ航路の船が停泊し、乗船客らが電車で京都へ向かったとのこと。多くの乗船客が、この階段を利用して電車へ乗り換えたのでしょう。
屋内にも丸窓があり、そして、その壁に時代も感じます。
ここは待合室だったのでしょうか。
リノベーションされているようなので、もしかすると最近まで事務所として使われていたのかも。でも向こうの窓に昭和を感じます。
男子トイレ(現在は使用できません)
窓にトカゲが貼り付いてますが、これは画用紙で作られたもの。いったいここで何してたんでしょう。隣には風呂場もありましたが、湯槽には紙で作られたアゲハチョウが大量に置かれてました。最近のものっぽいです。何かのイベントがあり、放置されていたのかも。
再び1階へ下りてきました。こちらは山側の階段です。今度は一気に3階へ向かいます。
柱や壁の丸窓付近の装飾が、当時はやっていた阪神間モダニズムの影響を受けたものかもしれません。
3階から登ってきた階段を望みます。乗船客はこの階段を伝って駅へ向かいました。
外に出てきました。普段は見ることができないアングルからの景色です。
外に出てきました。普段は見ることができないアングルからの景色です。
南側から。Q2上屋の探検は、これにておしまいです。
今でも倉庫として使われているにも関わらず、内部に一歩でも入ると、そこは昭和初期へタイムスリップ。貴重な経験ができました。
※参考サイト:神戸モダン建築祭 - 神戸港新港第四突堤Q2上屋