究極のレトロ建築「箱木家住宅」(室町時代竣工・1979年移築)にやってきました。このおうち、現存する日本最古の民家であり、なんと民家として初めて国宝に指定されることが決まりました!国宝ですよ!
神戸市内に、このような歴史的な建物があることに驚きです。
今回は国宝に指定される主屋にお邪魔します。主屋は「前座敷型三間取り」という間取り。今風に言えば「2DK+納戸・厩付き」でしょうか。写真右が玄関。写真中央の板で囲われている部分が厩です。
そして、竈(かまど)。
竈の向こう側が炊事場。排水は壁に開けられた穴から建物の外へ流されます。
こちらが壁の外の排水部。
屋根を真下から。茅葺き屋根内側の構造は、鈴蘭台にある江戸時代竣工の内田家住宅でも見られます。
箱木家住宅独自の構造としては、柱や梁。柱と柱の間が全て異なること。そして部材も統一感がなく、加工が粗いのも特徴です。
また、近世では考えられませんが、屋根と壁が別々の柱で支えられている点。これらから長らく江戸時代よりも前の建築と考えられていました。
間取り図では「だいどこ」と書かれた小さな部屋。台所としたら、そんな感じには見えませんねぇ。
「だいどこ」を別アングルで撮影。
囲炉裏のある大きな部屋。畳ではなく板張りというのも古さを感じます。今風にいうとフローリングのお部屋。
実はこの建物が室町時代ごろの建築とわかったのは、呑吐ダム建設による移築がきっかけでした。解体した建築部材を放射性炭素年代測定をしたところ鎌倉時代後期から室町時代の材木が使われていたことが判明。遅くとも室町時代には存在していたことが科学的に証明されました。
土壁。
ちなみに移築による調査で、江戸時代に大規模なリフォームがあったことも判明しています。現在の建物は、移築時の調査で判明したリフォーム前の建物を忠実に復元したものになります。
それでは、江戸時代に増築された「離れ」にお邪魔しましょう。