究極のレトロ建築「箱木家住宅」(室町時代竣工・1979年移築)。国宝に指定される主屋の軒下から離れの軒下を見ています。(離れは国宝の指定は受けていません)
主屋と離れの間。右が主屋、左が離れです。
離れは江戸時代中期に建てられたと考えられています。外から見るとどちらも茅葺き屋根ですが、建築様式が明らかに異なります。
主屋は土間、部屋も板張りでしたが、離れは障子と畳敷きの「和室」です。ここでは室町時代と江戸時代の民家の変遷を見ることができます。
実は移築前までは、箱木家住宅は一つの建物でした。ただ当時から東側の部屋が古く、西側が比較的新しいことから大改造疑惑が持たれていました。
呑吐ダム建設による移築のための調査で、この建物は1棟ではなく2棟に分かれており、もともとは室町時代竣工の主屋と江戸時代竣工の離れの2棟の建物であったことが判明しました。
離れの門。
前庭から主屋
主屋と離れ。
言われなければ国宝に見えない佇まいですね😅
主屋の裏側。写真左の壁からは炊事場の排水部が見えます。
村社大歳神社から箱木家住宅を望む。国宝に指定されますが箱木家の個人所有の建物です。
帰りのバスの待ち時間で村社大歳神社にも詣でました。
ちなみに、最寄りの「衝原」バス停は、日中、1時間に1本しかバスがありません。バスの待ち時間の間はサイクリストの休憩所「つくはらキャビン」も利用できます。無料でトイレ、シャワーも完備していますが、冷暖房はありません。
箱木家住宅は、江戸時代のガイドブック『摂津名所図会』(1798年)にも「千年家」として紹介されており、当時から古い家として知られていたようです。
出典: 国書データベース / 『摂津名所図会』(国文学研究資料館所蔵)
箱木家住宅主屋は今後、官報の告示を経て、姫路市の旧古井住宅とともに、民家として初めての国宝に指定されます。