公開 : 2022/5/29
今は高級中華料理「東天閣」ですが、ここも異人館の一つ・旧ビショップ邸。神戸に現存する異人館では最古の異人館といわれています。
1894年、イギリス人建築家・ガリバーがドイツ人のビショップの邸宅として建築。コロニアル形式で日本風の瓦葺き屋根が特色です。
ところで神戸の異人館のほとんどは南向きに建てられているにもかかわらず、この建物は東向きです。
南向きの異人館は、外国人貿易商の自邸として建てられる例が多く、それは日当たりの良さもさることながら、神戸港を出入りする船を見て、経済の動向を知る目的もありました。
いったい東向きに建てたビショップさんとは何者なのか。当時の外国人人名録では「Pillot」(水先人)の肩書きが記されており、貿易商ではなかったようです。
1945年、ビショップ邸は大連の一流料理店のコックだった中国人に引き取られ、中国王宮料理の店を開店。現在に至ります。
※公式サイト:東天閣