公開 : 2019/5/19
神戸に生まれ育った私ですが、令和時代になって初めて相楽園を訪れました。
兵庫県庁の近くにあるので兵庫県が管理しているのかと思いきや、正式名称は「神戸市立相楽園」。つまり市営の日本庭園なんです。
その理由は、戦後初めて公選で神戸市長になった小寺謙吉の父で実業家の小寺泰次郎の自宅があった場所だったのです。
なお、相楽園の名前の由来は、中国の古書『易経』の一節にある「和悦相楽(わしてよろこびあいたのしむ)」にちなみます。
日本庭園はゆっくりと回廊して景色を楽しむのが鉄則。でも年齢層の高い方が多いので必然的にそうなってしまいますが…。
樹齢500年と伝えられる大クスノキ。後ろの黒い建物は兵庫県庁。クスノキは兵庫県の県木にも指定されています。
実は相楽園は文化財の宝庫でもあります。写真の奥に写っている建物は江戸時代、姫路藩主が乗っていた船屋形。国の重要文化財に指定されています。
ほかにも相楽園内には明治時代に建てられた洋風厩舎・旧小寺家厩舎、そして1961年に北野町から移築された異人館・旧ハッサム住宅があり、どちらも国の重要文化財に指定されています。
では、日本庭園の中にある洋風建築、旧小寺家厩舎、異人館・旧ハッサム住宅に行ってみましょう。
※公式サイト:相楽園