そういえば、冬の中野センターへ訪れたことがなかった…と思い、塩屋へ出かけたついでにまたまた…立ち寄ってみました。
いままで蔦の絡まる緑に包まれた中野センターしか知らなかった私にとって、その光景はかえって新鮮!
これぞ廃墟という姿です。神戸においては「東のマヤカン、西の中セン」といっていいでしょう!
塩屋の街並みと中野センター。あちらとこちらでは世界が全く違うようです。
理髪店のサインポール。今にも回り出しそう。
塩屋谷川と中野センター。
足場は2024年5月から正面玄関の部分だけに作られていましたが、その後も変わらないようです。足場と言うよりは2〜3階へ上がるための仮設階段なのかもしれません。中の階段は使えないぐらいひどいのかも。
工事用フェンスの隙間から中を覗き込んでみました。天井の3つの提灯は今も健在です。
しかし、フェンスで中へ入れないようになっているとはいえ、扉が開けっ放しなのは「中に入らなければ、自由に覗いていい」ということなのでしょうか。そう思って、覗き込んでいるんですが…そして左下には著者近影。
裏へ回ってきました。私にとってはお馴染みの光景です
何かが閉じ込められているかのような裏口。
下の階段に積もっている枯れ葉は、夏の間、青々と茂っていた蔦の葉でしょうか。
この辺りは、かつてお店が繁盛していた様子が目に浮かびます。
向こうに見えるのは正面玄関。以前はここも扉があって閉められていたのですが、今では鉄骨で阻まれています。
壁だけではなく、窓ガラスを横切ってまで蔦が伸びています。
さて、この中野センターについて新たな動きがあるようです。
中野センターの建つ地域は塩屋地区の中心でもあることから、この付近の再生を目指して2024年9月、塩屋まちづくり推進会が「中野センター周辺の活用・整備提案」をまとめ、神戸市へ提出しました。
整備提案では、現在個人所有となっている中野センターの土地建物を神戸市が買い取ること。そしてフリースペースや交番の設置、避難場所の整備。そして建物は人や交通が交わる町の中心地であることから、そのシンボル性を持たせたデザインとすることなどが盛り込まれています。
この提案を市が受け入れれば、当然のことながら中野センターは建て替えられ、新たな塩屋のシンボルに生まれ変わることでしょう。今後の動きにも注目です。
※参考リンク:塩屋まちづくり推進会