高層の市役所が建つまでは神戸市の中枢であった神戸市役所2号館。1957年に建てられ、2020年3月にこの庁舎での業務が終了しました。
でも、神戸市民のほとんどは、市役所なのにこの建物の中に入ったことはないのではないでしょうか。市民生活に必要な手続きは区役所で行えますし、ここでは住民票の写しや戸籍をとることはできないですからね。
神戸市役所2号館。竣工当時は8階建てでした。しかし1995年の阪神・淡路大震災により6階部分か崩壊。震災後は上層階を撤去して現在の形になりました。
2020年7月、解体を前に、2号館の壁にはミューラルアートが施されました。
そして解体直前の2020年10月には「神戸市役所本庁舎2号館パネル展」が開催されました。当然、私も行ってきました。
生まれて初めて、神戸市役所本庁舎2号館の中に足を踏み入れました。それではその展示のいくつかをご紹介しましょう。
最初の展示は「青写真」。今ならCADの電子データなんでしょうが、60年以上前はこれが建物の設計図でした。
奥へ進むと建築関係の窓口があったようで、床には動線が残っていました。
1952年竣工当時の写真と現在の写真。竣工当時の写真には日本最初の花時計も写っています。
そして、忘れてはいけない阪神・淡路大震災で被災した直後の痛ましい写真も展示されています。
最後は、これから未来に関する展示として三宮再整備を計画するために作られた、精巧な三宮のジオラマが展示されていました。
見事なジオラマなので、全景を動画で撮ってきました。
それでは、せっかく、この歳で(どの歳?)、初めて神戸市役所2号館に入ったので、行ける範囲で市役所2号館の中をお散歩してみましょう。