逸翁美術館の帰り、近くの小林一三記念館へ訪れました。美術館でもらったリーフレットの地図を見ながら行ったのですが、洋館のあるような場所が見当たらない…と思ったら、この和風な門が小林一三記念館の入口なんです。
この門は小林邸竣工時(1937年)に大阪府能勢町の庄屋から移築したものだそう。
門をくぐって右手に受付や、室内に阪急電車の車両をかたどった小林の事業の紹介するスペースがありますが、直進するとこんな風景が広がります。奥の洋館が小林一三記念館。1937年の竣工当時は雅俗山荘と名付けられた小林一三の邸宅でした。登録有形文化財にも指定されています。
現在は阪急グループの創始者・小林一三の実業家としての功績に関する資料を展示する記念館として公開されています。
洋館ですが、銀色の和風の瓦を用いた屋根が特徴的。今回はまず建物を外から鑑賞しつつ、庭園をお散歩です。
まずは、南側に広がる和風庭園をお散歩します。
庭園には茶室がありました。
この茶室は「費隠」と名付けられ、1944年頃に京都のお寺から移築されたそう。写真右側の壁に掛かる額は小林一三が商工大臣を務めた時(1937年)の総理大臣・近衛文麿によるもの。
「費隠」の入口から中を覗いてみました。壁紙には連判状と思われる古文書が使われています。広さは2畳。伝統的な茶道の茶室ですね。
そして、もう1か所、茶室がありました。
こちらは1964年に建てられた2間の茶室。「人我亭」と名付けられ、最大25人の茶会ができるそう。毎年1月25日の小林一三の命日には、ここで茶会が催されます。また、こちらは一般貸出もしているそうです。
雅俗山荘の入口。それでは中へお邪魔してみましょう!!
※公式サイト:阪急文化財団・小林一三記念館