松尾ビルと言えば知る人ぞ知る日本最古の手動式エレベータ。このビルが完成と同時に設置されたとのことなので、このエレベータは大正、昭和、平成、令和の4時代を動き続けていることになります。
上の階から下をのぞき込んでみると、こんな感じ。(動いているときは危険なのでやらないでね)
今もしっかりとメンテナンスされています。大正時代のエレベータをメンテナンスできる人が令和の時代にいることにも驚かされます。
何しろ手動式なので、運転時間も限られています。残念ながら私が訪れた時間はすでに終了していました。
このエレベータ、手動式なので管理人さんに運転してもらう必要があります。終了しているということは管理人さんの勤務時間が終わったことを意味しているわけですね。
ちなみに運転は蛇腹式の扉を入って右側の壁にある鉄製のボタンと、その下のレバーを巧みに操作してゴンドラを上下させるのです。素人にできる芸当ではありません。
しかしゴンドラ内部は禁煙なのに吸い殻入れがあるのはシュールです。
1階から2階へ上がるときは階段を使いましょう。
エレベータの前には、時代離れした鏡張りの扉。おそらく管理人室からエレベータに乗りたい人を確認するためのものではないでしょうか。