公開 : 2022/2/20
江戸時代、住吉川周辺には約88基の水車があり、酒米の精米、菜種油の搾油、小麦粉の製造などに活用されました。灘の酒はもちろんのこと、水車で絞られた菜種油は「灘目の油」として、小麦粉からは素麺が作られ「灘目素麺」として江戸に送られ、珍重されたそう。
工業化が進むにつれ、水車はすっかり姿を消しましたが、2002年、神戸市建設局が当時の水車を復元。それが、この「灘目の水車」です。
大小2つの水車が復元されていますが、下流の大きい水車には「山田太郎車」上流の小さい水車には「山田次郎車」という名前が付けられています。ちなみに「山田」とは、この辺りの古い地名です。
上流から見るとピタゴラ装置のようにも見えます。
水路の暗渠部には水車を描いたデザインマンホールが設置されています。
水車の横の公民館の窓ガラスには水車がデザインされていました。
動画で、水車の迫力と音をお楽しみください。