公開 : 2020/12/6
昭和レトロの殿堂・神戸深江生活文化史料館に行ってきました。神戸の人でも、その存在を知らない人が多いのではないでしょうか。このページでご紹介するのは、展示のほんの一部にしか過ぎませんが、きっと行きたくなる博物館です。
「靴のままでどうぞ」と書かれていますが、史料館に入ると、いきなり、このレジスターが飾られています。いまや、この博物館の看板です。
このレジスターはNHKの朝ドラ「べっぴんさん」で百貨店のレジとして長らく登場。ほかにも、この史料館から氷式冷蔵庫やままごとセットなどもドラマのセットとして貸し出されたそう。つまりあの朝ドラの小道具は本物が使われていたわけですね。
戦前の医療器具類の展示。
この史料館は深江地区で開業医だった深川家が中心となって生活資料の保存活動を始めたのが発端。そのため、戦前の医療器具も数多く展示されています。現在も深江地域の人たちが、この史料館を運営しています。
深江地区の昭和時代の家を再現しているのでしょうか。
この写真に写っていませんが、今や見かけることがなくなったハエ取り紙も天井からぶら下がっていました(このページの1枚目の写真には写っています)。
また壁掛け時計が神戸っ子にとって忘れられない時間で止まっています。実際に阪神・淡路大震災発災時に止まった時計だそうです(震災は平成時代の出来事ですが…)
お人形遊びと、ままごとセット。ほかにも戦前の玩具の展示が多数ありました。
バケツのいろいろが学べるコーナー(?)
そして最近は復活の兆しがあるレコードプレーヤーやラジカセ、アイロンの変遷も。
ポケベル、ガラケー、フィルムカメラも…
「新着資料」コーナー。
でも、ここでの新着は使い古しですね。手前からレジスター、奥は和文タイプライターです。
震災とともに忘れてはいけない戦争資料。
昭和レトロの世界に戦国時代も割り込んできました。奥の軍服は軍医の制服です。
深江地区は神戸市に編入される前は山側は農業、海側は漁業が主な産業だった。その当時に使われた道具です。
史料館の全景。阪神電車深江駅下車、南へ徒歩1分です。
ここでも紹介しきれないほどの貴重な展示が盛りだくさん。開館は土曜日、日曜日だけですが、入館料は無料なので、気軽に立ち寄れる博物館です。
※公式サイト:神戸深江生活文化史料館