煉瓦塀の路地裏は北野町異人館街を代表する風景のひとつ。その塀は異人館・旧ゲンセン邸 (1909年竣工)の裏口にあたります。
旧ゲンセン邸は白い壁に緑の窓枠がおしゃれ。
しかしこの建物の主人・ゲンセンさんについて詳細がわかっていません。設計者は不明とされていますが、シュウエケ邸の主人だったイギリス人建築家・ハンセンという説もあります。
現在は中華民国留日神戸華僑総会の施設として利用されています。
異人館通りから旧ゲンセン邸を見てみました。非公開の異人館ですが、煙突に出窓、そして南向きの大きな窓を見ることができます。
再び路地裏へ。ここでよくモデルさんを連れたカメラマンが写真を撮ってたりします。
裏側の和風建築のお家も旧ゲンセン邸にあわせて煉瓦塀になっています。
でも旧ゲンセン邸は「イギリス積み」に対して、こちらのおうちは「フランス積み」になってます。
2023年の神戸モダン建築祭では旧ゲンセン邸(中華民國留日神戸華僑總會)の内部が公開され、私もお邪魔してきました。
前庭から。白亜の洋館が目を引きます。
玄関。華僑の施設らしく赤い紙(春聯)が貼られています。
扉には「福」の紙が逆さまに貼られていますが、これは中国語で「福到了」というもので、福が倒れている=福が到来するという意味があるそうです。正月になると「春」を逆さまに貼り「春が到来する」ことを意味します。
それでは、中へ入ってみましょう。