公開 : 2022/8/7
神戸からまともな水族館が消えようとしている2022年夏、神戸に新たな水族館がオープンしました。廃校した湊山小学校を水族館にリノベーションした「みなとやま水族館」です。
どことなく小学校の面影がありますね。
校庭には大きないけすがあり、釣りをしている人も。ここではニジマス釣りができるのです。そして、釣ったニジマスは併設のカフェで調理してもらい食べることができます。
ちなみに私が訪れた日はマス釣りは2時間待ちとのことでした。
※ニジマス釣りは水族館入館料とは別料金です
それでは入ってみましょう。入口にはいきなりマングローブの根っこが出迎え。その両端に小さな水槽が配されています。
小さな水槽をじっくり見るために、懐かしの小学校のイスが置かれています。
もともと小学校なので、決して大きな水族館ではありません。でも魚介類だけではなくカワウソもいました。
ちょうど、カワウソの食事時間でしたが、この2頭のカワウソ、食事中でも元気によく動き回り、写真を撮るのが大変。動画で撮った方がよいでしょう。
水族館といえばクラゲ。見飽きませんね。
水槽越しに館内の景色を覗いてみました。神戸の小学校らしく板の床。たまに油引きもしてるのでしょうか。魚もいいですが、どこかに小学校の面影も探してみると面白いかも。
ピントがボケてますが、派手なエビ。でも大きさは2〜3mmの小さなエビです。みなとやま水族館で私のお気に入りです。
「標本資料室」。もともとは理科準備室だったのかな。
手前の泥水の中には小さなカエルがいるそうですが、見つけられませんでした。この部屋ではドクターフィッシュの体験コーナーもありました。
「静寂の教室」。こんなところにも魚が泳いでました。
出口にはお土産売り場がありました。ここだけしか買えない「ミナミトビハゼ」のぬいぐるみがお見送りです。
2階に上がってみると、いかにも講堂なスペース。
ここには神戸のカレーの名店・マンドリルカレーや、ここで造られたクラフトビールが飲めるコーナーがありました。小学校の講堂でビールって、なかなかの背徳感?
2階の渡り廊下から、校庭を見てみました。
外から見ると、壁面全面に木枠が張り巡らされています。
※公式サイト:みなとやま水族館
ここで、もう1つ見ておきたいのが、館内駐車場の入口でひっそりと立つ石碑・雪見御所の碑。
雪見御所は平清盛が福原遷都に前後して住んでいた邸宅の名前。1988年の湊山小学校校舎改築工事で石垣が発掘され、平安時代の古文書などと照らし合わせると平清盛の邸宅=雪見御所の跡ではないかと推測されています。
歴史上、平清盛邸の北側には、福原遷都で京都から移ってきた安徳天皇の家…つまり皇居があったそう。つまり、ここには半年だけとはいえ、日本の首都が置かれたすごい場所でもあるのです。