公開 : 2020/7/19 , 写真追加 : 2022/1/16
兵庫県を代表する城と言えば、誰がなんと言おうと、ひめ…ではなく兵庫城です!
戦国時代、織田信長に対する荒木村重の反乱を抑えた池田恒興が、その功績で摂津国を収めることとなり、その時に築城したのが兵庫城でした。
江戸時代に入ると兵庫城は大坂奉行所兵庫勤番所となり、1868年には初代兵庫県庁が開設されました。
石碑の裏には、下記の記載があります。
天正元年(1581)池田信輝が、この辺から切戸町へかけて兵庫城を築いた。明治元年、城の一部に最初の兵庫県庁がおかれた。昭和38年3月 神戸市
※「池田信輝」は池田恒興の別名(諱)。
しかし、ここに兵庫県庁が置かれたのは、わずか4か月だけでした。
実は兵庫城の存在は古文書には出てくるものの、つい最近まで具体的な遺物の発見はなく、詳しいことは知られていませんでした。事態が急展開したのは2016年「イオンモール神戸南」の建設前の発掘調査でした。
そこには広大に広がる兵庫城の石垣跡が姿を現したのです。発掘調査では石垣に墓石や石仏、寺の石塔なども使われていたことがわかり、兵庫城は地方の士族が建てたものではなく、非常に大きな権力が築城を急かしていたことがわかりました。発掘された石垣の一部は西区の神戸市埋蔵文化財センターで見ることができます。
2021年11月、この兵庫城跡の碑から海側へ5分ほど歩いたところに、兵庫県立兵庫津ミュージアム・初代県庁館がオープンしました。その名の通り、初代県庁を復元した施設がオープンしました。
では、その初代県庁館へ行ってみましょう!