公開 : 2023/9/24 , 2024/3/3
JR三ノ宮駅の南側、大通りに面した歩道に佇むトンネル。『ドラえもん』のひみつ道具「ガリバートンネル」に似ていることから、いつの頃からか、このトンネルも「ガリバートンネル」と呼ばれるようになりました。
正式な名前は「地下道連絡口A14」という素っ気ない名前で、三宮の地下から地上へ抜ける階段の一つですが、2023年11月には三宮再整備で閉鎖されることが決まりました。
上から下を眺めてみました。思わず吸い込まれそうですね。
また、壁面がレトロティックです。ガリバートンネルが完成した時期は不明ですが、1930年代には存在していたとの記録が残っているそう。
下へ下りきりました。JRの駅からさんちかへの通り道に出てきます。
実はこのトンネル、3か所存在するのですが、南側の2か所は、今では車道のど真ん中へ抜けるため閉鎖されています。開かずのドアだけが、その面影を残しています。
今度は下から上へ。
このトンネルができてから数年後に阪神大水害が発生、三宮一帯は冠水し、大量の水が地下へ流れ込んだのでしょう。そして神戸空襲、阪神大震災と数々の困難を乗り越えてきた貴重な壁といえます。
後ろは花壇が増築されています。
ガリバートンネルは2023年11月に閉鎖後、撤去されることが決まっています。
2023年11月、閉鎖されたガリバートンネル。
2024年1月、三ノ宮駅ビルの工事が始まりました。ガリバートンネルは工事の敷地内に取り込まれました。