明治時代に建築された「海岸ビルヂング」。空襲でも大震災でも大きな損壊を受けなかった屈強なビルです。
大きくて重厚な玄関をくぐると一気に3階まで上がれる階段が眼前に立ちはだかります。公式サイトによると、この階段には赤絨毯が敷かれていたそうです。当時は今よりも重厚感があったに違いありません。
玄関ホールには「神戸建築百選」に選ばれた額が飾られています。1993年と言うことは阪神・淡路大震災前に選出されたことを意味しています。
最上階の3階天井にはステンドグラスが建物内部を温かく照らしてくれます。
第二次世界大戦の神戸空襲では屋上にあったペディメント(屋根のような三角型の構築物)が損傷しただけと伝えられ、この写真に写っている部分は殆ど建築当時の面影を残していると思われます。
2018年7月と2021年1月に撮影しましたが、明治後期にタイムスリップ経験できる海岸ビルヂングでした。