公開 : 2022/1/30
上筒井通の住宅街に突然現れるレトロ建築・昭生病院附属診療所(1927年竣工・橋本勉設計)。
なんと日本で初めての循環器専門病院として建てられた病院だそうです。一見しただけで歴史を感じる建物です。
窓枠周りの煉瓦風タイルに立派な基礎。欠けた部分もありますが、今も診療所として活用されています。ところどころ黒ずんでいるのは空襲の延焼によるものでしょうか。
右側は増築された部分でしょうか。
病院の沿革によると1964年に新館増築、1972年に改築とのこと。1983年には昭生病院本体が灘区鶴甲へ移転。現在は六甲山の麓に大きな病棟を構えています。
玄関にも見所がいっぱいあります。
ドアの両側は垂直方向にアール、水平方向に煉瓦の角を活かした出っ張りが凝ってますね。
そして看板の「内科」や「神戸」の文字が右から書かれており、戦前からこの地にあったことを今に伝えています。
裏側。裏側といっても、これが大通り側から見える部分です。
一見、廃墟かと思うような雰囲気です。六甲山の麓にある大きくて立派な本館と比べると、みすぼらしく見えるのが残念。