公開 : 2021/6/6
生田川河口の近くにあるHATゆめ公園内に時代が感じられる煉瓦造りの構築物を見つけました。
これは「小野浜町煉瓦下水道と神戸臨港鉄道架道橋」跡という土木遺構・鉄道遺構です。
1907年竣工の神戸臨港鉄道(神戸臨港線)神戸港駅構内に作られた下水道の跡と、その下水道の上に貨物電車が通るレンガ造りの橋が架けられていたそう。
煉瓦の柱の間の溝が下水道の跡、周りの煉瓦が橋の跡。さらに四隅にも橋を支える柱があった跡が遺っています。
明治時代の建築物としても貴重なもので、煉瓦と花崗岩の切石の積み方は下水道への貨物電車の重量の負荷を軽減させる工夫がみられるとか。
なんといっても神戸臨港鉄道の高架部分が煉瓦橋だったことを今に伝える数少ない鉄道遺構でもあります。みなとのもり公園の神戸港駅跡、阪神春日野道駅の東にある神戸臨港線跡といっしょにチェックしておきたいですね。