とも姐の神戸散歩

新生田川

公開 : 2021/6/6 , 写真追加 : 2021/10/10

新生田川

新神戸駅の真下から神戸市街地を一直線に流れる生田川
新幹線の駅の下で川遊びができるところって、日本でここだけではないでしょうか?

このページでは、ここから生田川の河口を目指します。

新生田川

布引橋から新幹線新神戸駅の駅舎。

生田川はもともと現在の新神戸駅付近から加納町交差点を経由して、現在の神戸税関付近へ流れていました。今の「フラワーロード」は旧生田川の川筋でもあるのです。

新生田川

開港間もない神戸では旧生田川の下流西岸に外国人居留地が造られましたが、雨が降るごとに川が氾濫。明治政府は生田川の付け替え工事を計画し、1871年、この工事を落札した紀州の豪商・加納宗七により生田川が現在の川筋に付け替えられました。

このような経緯からも、今も地元の人は今の生田川を「新生田川」と呼ぶことがあります。ちなみに河川法では「生田川水系生田川」が正式名称。布引貯水池布引の滝も生田川です。

生田川

川沿い東側には生田川公園が1.3kmにわたって海側へ延びています(途中、小学校や道路で途切れますが)。

新神戸駅側の生田川公園には謎のオブジェが出迎えます。私は「焼き鮭の塔」と呼んでいますが、これは彫刻家・小林陸一郎氏の「無二意味」という作品。小林陸一郎氏といえは兵庫運河の大輪田橋のかたつむりも制作されていますね。

写真左側には中華風の休憩エリア「連翌亭」が写っています。清の宮廷建築を取り入れた建物になっているそうです。また、ここからは「百龍嬉水」と名付けられた川岸の側面に掘られた巨大な彫刻を見ることができます。これらは神戸市と中国・天津市の友好都市20周年を記念して設置されたモニュメントです。

生田川

生田川と言えば、神戸では桜の名所としても知られています。川の両岸の桜並木は圧巻です。

生田川

そんな春の日、阪急電車の窓から生田川公園の桜を撮ってみました。。が、右下のカップル…なぜ手を取り合ってこっちを見ているの?(^^)

生田川

国道2号線の山側の生田川公園。ここからでも川面に下りられるようになったんですね。水も綺麗です。

生田川

ドライバーにとって生田川といえば、交通情報の常連。生田川と国道2号線が交差する生田川交差点。この交差点には山側からは新神戸トンネル、海側からは阪神高速道路3号神戸線生田川出入口も接続され、神戸の交通の要衝になっています。それだけに兵庫県で最も交通事故が発生する場所にもなっています。

生田川

新神戸駅前から続く生田川公園は国道2号線まで。阪神高速の高架より海側はHATゆめ公園に名前が変わります。そして、ここは公園内の人工ラグーン。海側のニュータウンHAT神戸のオアシスとなっています。

以前は生田川で川面まで下りられる場所と言えば、新幹線新神戸駅の真下(このページの一番上の写真)ぐらいしかなかったように思ったのですが、知らない間にいろんな所から川面まで下りられるようになりました。ただ、せっかくのラグーンも、私が訪れた日は閉鎖されていましたが。。

生田川 生田川

ようやくゴールの新生田川の河口に到着です。

生田川

ここまで来ると水鳥も見ることができます。写真に写っている鳥はホシハジロというカモの仲間らしいです。

HAT脇の浜橋

生田川の河口に架かる「はっとわきのはまばし」。ひらがなで書かれると、一瞬読み方がわからなくなりそうですが、正しくはアルファベット漢字ひらがな交じりの「HAT脇の浜橋」と書きます。

生田川

そのHAT脇の浜橋の上から海を望んでみました。
写真に写っている対岸には海運業者の倉庫群に混じってUHA味覚糖の工場もあるそうです。

このページでは、新生田川を一気に河口まで散歩しましたが、生田川沿い・生田川水系にはまだまだ見ておきたい名所がたくさんあります。この下にあるリンクから寄り道してみてください。

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