公開 : 2021/10/17
山の街のパワースポット「やきもち地蔵」。
交差点の名前にもなるほどの有名なお地蔵様。すぐ近くには阪急バスの「やきもち地蔵前」というバス停もあります。
歩道橋から見たやきもち地蔵の全景。
でもここへ行くには、歩道橋を下りて、道路を渡り、さらに階段を下りて、渡ってきた道路の下をくぐるという回りくどいルートをたどります。
「願い事の一つは必ずかなう」がキャッチフレーズ。「必ずかなう」というフレーズにパワーを感じます。そして、この看板の脇にある階段を下りて、地蔵へ向かいます。
ちなみに、やきもち地蔵の「やきもち」とは、嫉妬とか男女関係のやきもちではなく「焼き餅」のことだそう。
地蔵堂にやってきました。
言い伝えによると、旧正月に現れたお地蔵さんに村人が焼いた餅を供えたところ、お地蔵さんは大変喜び、村人の願いを一つかなえてくれたとか。
奥に鎮座している2体の地蔵が「やきもち地蔵」です。
実はやきもち地蔵には顔や胴体がありません。奥に祭られているのは前掛けのついた舟形の石なのだそうです。これにも伝説があって、地蔵が複数の村人の夢枕に立ち「橋を修理するように」と告げられ、村人が橋の修理に取りかかろうとしたところ、今にも崩れそうな橋のたもとから舟形の石が掘り出され、これを地蔵として祭ったのが始まりだそうです。
そして、よく見ると地蔵が2体並んでいます。これにも逸話があって、一時期、地蔵が紛失し、代わりの地蔵を作ったものの、その後、なくなった地蔵が発見され、今では仲良く2体の地蔵が祭られることになったのだとか。
地蔵の裏側に祭られた仏像たち。