公開 : 2025/1/5
現役の教会では日本最古級のプロテスタント教会・日本基督教団神戸教会(1932年竣工・原科準平設計)。空襲、震災をくぐり抜けた貴重な近代建築でもあります。
1932年竣工。戦時中は日本軍に接収され、外壁を真っ黒に塗りつぶされたこともあったとか。
スクラッチタイル張りの外壁、そして控えめながら存在感がある出窓に、昭和初期に流行ったモダニズム建築の面影があります。
薄暗い中でも、天井からぶら下がる照明、窓の形、幾何学模様っぽいステンドグラス。パイプオルガン…どれをとってもモダン。教会が建てられた昭和初期にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。
階段にも昭和モダンが雰囲気が漂いますが、なぜかストラックアウトの的が…😓
踊り場。窓枠の形が独特ですね。
礼拝堂のステンドグラス。小さいながらも細かい仕事です。
地味ながら思わず見入ってしまう天井。
パイプオルガンは2001年に設置されたもの。このオルガンは阪神淡路大震災直後に「パイプ・オルガンのために」として捧げられた匿名の献金によって建造されたそう。
教会の玄関のタイル床
なお、神戸教会は現在の神戸女学院、神戸YMCAなどの源流となった教会でもあり、神戸の教育界にも大きな足跡を残しています。
※公式サイト:日本基督教団 神戸教会