2022年9月某日、三宮再整備で高層ビルが建つ雲井通5丁目地区で、サンパルの解体工事が始まりました。
サンパルで最後に撤退したパン屋さんの辺りにはミューラルアートっぽいデザインが施された工事用の仮囲いが設置されました。神戸の工事現場はこういうのが多いですね。
サンパルを後ろから。壁に描かれている「サンパルちゃん」がどことなく悲しく見えるのは私だけでしょうか。
[2022年12月撮影]
おお!サンパルちゃん!
もう会うことはないと思っていたのに、サンパル解体中も健気に活躍しているではないですか!サンパルちゃんは不死身ですね。
工事中の仮囲いには「雲井通5丁目の歴史を語る仮囲いギャラリー」と名付けられた、サンパルが建つ前の三宮東地域の写真展が行われています。その中のいくつかをご紹介しましょう。
1972年のサンパルがあった地域。文具の富士商会(現在はサンパル山側の高架下へ移転)、鉄骨電柱に隠れてますが人形の福順号(現在は栄町通へ移転)が見えますね。
ボウリング場の隣に大人のお風呂屋さんや成人映画館があったんですね。それに「トルコ・ニューローマ」ってトルコの人だけでなくイタリアの人も怒りますわ。そして神戸市都市計画局測量事務所のシブい近代建築も…サンパルが建つ前の街並みはいろんなものが同居していたことがわかります。
[2023年5月撮影]
サンパルはほとんど解体されてしまいました。ここにあのビルが建っていた面影も見当たりません。
サンパルも3階までの壁だけを残すのみです。
サンパルの南にあった勤労会館(三宮図書館)も完全に撤去されてしまいました。
サンパル解体後に建てられる再開発ビルの概要。解体されるサンパルと共に歩んだサンパルちゃんとのツーショットです。