公開 : 2019/7/7 , 写真追加 : 2022/5/3
三宮本通商店街とトアロードが交差する場所にある輸入アンティークインテリアのお店・河南工藝社。
トアロードのモダン建築の唯一の生き残りとまで言われる貴重な建物です。
アーケード側の丸窓。船の窓をモチーフにしているのでしょうか。
三宮本通の入口側から。
看板をわざとずらしてはめ込んでいるところに遊び心を感じます。
ところで、この河南ビルをGoogle Earthで見ると「看板建築」っぽいですね。
「看板建築」とは和風な建物に洋館風の外壁で囲った建築方式で昭和初期に流行したと言われています。神戸で看板建築といえば、乙仲通の「謝ビル」が有名です。
なお、河南工藝社は2019年10月29日をもって店舗業務を終了しました。
三宮本通商店街のウェブでは店舗業務終了のお知らせとともに「ビル内補修・改装」の告知も出ていましたが、12月には建物を覆うように足場とテントが設置されました。
工事は2020年3月15日に終了予定。工事が終わったとき、このレトロビルはどのような姿を見せてくれるのでしょうか。
2020年3月撮影
工事期間を終えてテントが外されました。レトロビルの外観はすこし化粧直しされましたが、工事前の姿で戻ってきました。
でも、1階の店舗部分は、がらんとしたまま。工事はまだ続きそうです。
2020年9月撮影
1階の店舗に新たなお店が入るようです。
2020年10月撮影
河南工芸社が閉店して1年が経過しましたが、依然として1階は工事用フェンスで覆われていました。でも多くのレトロ建築ファンが気にしている三宮本通側の「3つの円い窓」は、手つかずのまま残されていました。
2021年8月撮影
改装工事が始まってから1年5か月、いよいよ1階部分がベールを脱ぎました。トアロード側は1階だけですが総ガラス張りです。
扉がレトロチックです。そして、今ごろ気付いたのですが、庇があった部分は微妙に傾斜があるんですね。これも設計者の遊び心でしょうか。
三宮本通商店街側。こちらは河南工藝社時代とほとんど変わっていません。
特に3つ並んだ円い窓は、かつてガスと電気のメーターがかかっていたのですが、それが取っ払われました。
2021年9月撮影
ついに1階の店がオープンしましたが、ずいぶんと雰囲気が変わりましたね。
2022年3月撮影
夜になると店の奥のレトロな階段が外からもよく見えます。手すりにも丸窓が付いてますね。