東京は東京駅、大阪は大阪駅、京都は京都駅がその都市の中心地の駅となっていますが、神戸にある神戸駅は三ノ宮駅と比べると、どことなくマイナーなイメージがあります。
でも、日本で2番目に開通した鉄道路線の西の端であったことを考えると、開通当初は神戸を代表する駅だったに違いありません。
明治時代の神戸の繁華街は駅西側の新開地であり、今の三ノ宮駅周辺は当時、住宅地や田畑が広がる地域でした。また鉄道開通当時の三ノ宮駅は現在の元町駅の位置にありました。
現存する駅舎は3代目で1934年に完成したもの。しかも国鉄として最初の高架駅舎なのだそう。2009年には近代化産業遺産に指定されています。
神戸駅の駅名標。神戸っ子が「神戸へ行く」と言えば神戸駅周辺に行くこと。でも、今なら「ハーバーランドへ行く」でしょうか。
神戸駅と言えば、東京を起点とする東海道本線の終着駅。そして山陽本線の始発駅でもあります。
これを示すのがこの停車場中心標(キロポスト)。東京駅から線路伝いに589.340kmの位置にあります。枕木にも書かれているんですねぇ。
でも、今ではJR神戸線の途中駅で、神戸駅を始発・終着する電車は1日に数本しかないそうです(2019年現在)。